1月24日(水)小泉純一郎激白、安倍首相には、もはや期待できない

2時起床、facebookメール、NHKオンラインをチェック、
小泉純一郎元首相が吠えた、
脱原発」「憲法改正」「自民党総裁選」それぞれに自論をかます
安倍政権では「もう変えられない」
 3・11から7年。一貫して脱原発の伝道師を続けている。その原動力は何か?

原発が安全で、コストが一番安く、永遠のクリーンエネルギーという推進論者の主張が明白な嘘(うそ)だからだ。地方講演を数え切れないほどこなし、国民に脱原発への根強い支持があることもわかった。原発ゼロはやればできるし、できるだけ早くやったほうが日本のためにいいということだ」

 小泉氏はその後、この三つの嘘をさまざまな角度から論証。
原発に代替すべき水力、風力、地熱など自然エネルギーの開発が世界的にいかに進んでいるかについても、
例証してくれた。

政府・自民党は選挙で原発依存度を下げる、と公約しながら、2030年の電源構成で原発を20〜22%の基幹電源とするなど逆をやっている。すでに原発ゼロで2年間やってきた実績があるし、現時点でも依存度は2〜3%だ。よく恥ずかしくないな、とあきれている」

「加えて政府保証だ」

 小泉氏が取り上げたのは、日立が英国で進める原発事業をめぐり日本が新たに政府保証をつける、という安倍政権の最近の方針だ。

総裁選は「間際までわからない」
 安倍首相には小泉さんが何度も説得している?

「うん。だが、全く何も答えない。『経産省に騙(だま)されてんだ、経産省の推進論、全部嘘なんだぞ』と言っても苦笑しているだけだ。もうここまできた以上変えられないということだろう」

 首相が決めればすべて変わるというのが持論だ。

「すべてが変わる。簡単だ。今は首相が推進しているから皆黙っている。逆になれば役所もガラッと変わる。役所も電力会社も原発派と脱原発派があり、今は原発派が権力を握っているだけだ。自然エネルギーが伸びれば、脱原発派がいずれも主導権を握ってくる」

「聞いていないが、進次郎は私のことは見ているし、福島は原発ゼロにしなければとはっきり言っている。あまり進次郎には言わないことにしている。自分の判断でやれと」

 河野太郎外相は明確な原発ゼロ論者だ。

「河野さんに電話して言ったことがある。あんたは先見の明があったと、前から原発ダメだと言っていたと。だが今は封印している」

 彼が出れば争点になる?

「なるね。出たかったんだけど(12年の総裁選では)推薦人が集まらなかった。今度はわからんよ」

9条改憲「急いではダメだ」
 9条改憲論についても聞きたい。安倍首相の悲願は成就するか?

自衛隊が戦力ではない、という建前は、皆おかしいと思っている。ただ、日本国民の中には、無謀で愚かな戦争で犠牲者を多く出してしまった、二度と戦争はやらない。そういう意識が強く残っている」

 それがあるだけに9条改憲は難しい。

「時間が必要だ。急いではダメ。対立してもダメだ。野党と話し合って、自然に前に進む問題だ。(首相が)黙っていても衆参両院の3分の2の議員がこれがいいな、という状況に持っていかなければ」

 小泉さんも首相在任中は改憲しなかった。

「いくら首相が執心してもできないことがわかっていた。郵政民営化は首相が決断すればできると思ったからやった。今思うと原発のほうが楽だ。民営化は全政党が反対だった」

 9条改憲についてはまだできない状況が続いている?

「まだ無理だろうな」

 安倍首相の言う9条3項論には賛成か?

「野党と相談して、もっといいものを考えたほうがいい。憲法改正は逐条でいい。全体を考えなくていい。9条をわかりやすく、自衛力が必要だという形にする。いずれなるよ。海外で武力行使はしないというのを残せばいいんだから」

 むしろできるのは原発ゼロか?

「そうだ。首相の時は在任中に何ができるか判断するのが大事だ」

 ただ、安倍首相もここまでくると、9条改憲に突き進むしかない?

「ないだろうね。ただ、強引にやると失敗する」

小泉純一郎氏の主義主張は理に適ってる、福島に住む私にとっては事故がもたらした影響は凄まじい、
政府、原子力村は何に拘っているのかわからない、
安倍政権の甘い言葉に惑わされては国の将来に禍根を残すような気がしてならない。