12月16日(水)播磨灘物語

司馬さんは別に最初から大それた主題を設定して書いたのではないという、
戦国末期の時代の点景として黒田官兵衛という人物を好きなままに書き、
今その街角で別れて家にもどった、
そんな実感をあとがきに書いている、
よほど如水の生き方といい、処世に、自分を写したのだろう、
私も何とはなしにこの本を手に取り読み出した、読み続けて一ヶ月になる、
驚いた戦国末期の官兵衛の行動はサーカスの綱渡りにも似て大胆にして
自分の信念をまげなかった、
秀吉の軍師として播磨灘を仕切った、限りある命を
最後までコントロールした事に司馬さんは如水を仕上げた、
読んでいてこれほどスカッとしたことはない。氏郷も書いてほしかった。

政権は交代したが世情が安定しない、敷いて言えば自分の軸が確りと立っていないのだろう、
今までに日本はこれほど病んだ事はなかったであろう、
日本人の素の顔が見えてこない、暫くは時間が掛かる、今年を限りに代は倅共に任せる、
今後の時間軸を考える事が必要だ
旅をしたい、新しい発見をしたい、自分発見をしたい。