9月6日(月)奈良の夜明け

昨日は夕方に雷雨を伴った雨が降り、幾分か涼しくなったかに思われたが
時間と共に今日も猛暑
朝食を済ませ、時間まで猿沢池の畔を散策、興福寺がそばにあったが9時からでないと開いてない
近くに南円堂、北円堂があった
南円堂は西国三十三詣りのご詠歌に出て来る9番と書いてある、早くからお経を上げている
信者は早くから祈りを捧げていた
元興寺まで散歩、奈良の人は朝が早いことで有名とか
狭い道にびっしりと住宅が建っている
自転車が主力だ、
8時半におむかいのタクシーがやってきた、朝一は遷都1300年平城京跡で行なわれる開門式の
セレモニーを見学、古式ゆかしく平安武士の井手達で行なわれた






東大寺へ行く、東大寺は山手のほうに法華寺(三月堂)、四月堂、二月堂がある
四月堂は三昧堂と言い千手観音菩薩像が本尊となっている
御朱印には普賢菩薩と書いて頂いた
初め普賢菩薩が御本尊であったため普賢堂とも呼ばれた時があった

東大寺、法華堂(三月堂)、東大寺開山の良弁僧正が建立、朱印には法華と書いて頂いた
東大寺最古の建物で日光、月光、弁財天、梵天帝釈天地蔵菩薩不動明王の七躯を拝顔した

二月堂御朱印には観音力と書かれた、お水取りの修二会は国家安泰、国民幸福、五穀豊穣
を祈る行法で現在まで一回も欠かさず行なわれている
本尊は十一面観音菩薩で古来より秘仏とされている、拝見はできなかった
ご詠歌には
ありがたやひしぎは一か二月堂
  わかさの水をむかへたもふぞ
詠われている
大梵鐘、屋根が華麗に反って、とても美しかった

東大寺御朱印は華厳と書かれた、
華厳の教えは時間と空間を超えた仏を説いた教えであり
偉大で、正しく、広大な仏の世界を、菩薩のさまざまな実践の華によって飾る事を説く、お経だそうだ
華厳では仏を毘る舎那佛といいます、改めて大仏の大きさに驚かされた




東大寺戒壇院、天平6年(754)中国戒律の第一人者、唐の鑑真が厳しい戒律を授けた
院内には二仏、唐より持ってきた釈迦仏、多宝仏があり四方に持国天増長天、廣目天、多聞天の四天王が祀られている
戒壇院からは御朱印として秘宝四天王と戴いた
続いて新薬師寺へ参拝、昼は蕎麦を頂き近くの頭塔へ行く
奈良に不思議なピラミッドがあると言う、東大寺南大門より約1キロにある
奈良時代の僧玄ぼうの頭を生めた墓との伝説がある
四方に石仏が彫られている、航空から見るとミラミッドのように見える
発掘はこれからで恐らくは仏塔であるらしい


書ききれないほどタクシーで廻った、
京都へ向う途中、岩船寺浄瑠璃時を拝観
浄瑠璃寺阿弥陀仏を中心に九体の阿弥陀如来像が並んでいる、藤原時代の国宝だ
朱に塗られた三重塔(国宝)もあり京都に3年間住んでいて存在すら知らなかった
九体の阿弥陀如来は圧巻だ、秘仏も多く全てを拝観することは不可能だ


岩船寺(がんせんじ)本尊阿弥陀如来座像・四天王立像伽藍一杯に安置されていた
朱に染まった三重塔は見事であった