9月26日(日) 両親の法事






父勇吉、智徳院勇誉高哲明清居士23回忌、
母雪子、徳月院明誉詠雪鳳翔大姉3回忌
ごく、近い縁者に使いを出し行なわれた、大阪の勇臣兄は来なかった
昨日電話をしたら、遠くて行けないと言う
仕事がやっと見つかり、駐輪場の管理をしていると言う
年金だけでは暮らせない、離婚をして一人暮らしは辛かろう
母が逝った3年前、だんだん足が遠うのくな、とぽつりとつぶやいた

住職は勇吉さんと雪子さんは、いつまでも一緒でこれからも法要が行なわれる
今日は故人を偲び在りし日の思い出話などしてくださいと挨拶された

父は随筆家で魁新聞に何十年も投稿し、旅行に行ったことや辛口を書いていた
自主出版して3冊の本を残してくれた
事ある毎に開き読んでいる、旅行へ行く時も離さず持って行き
同じ事をしている、寺社を訪れるときは御朱印を戴いていたようだ

父は晩年、地位もなし、金のなし、名誉もいらない
日向、読書をして静かに暮らすのが一番だと言っていた

母は93歳まで長生きし、大往生をした
穏やかで陽気に振舞い、阿頼耶識の中を引きずり出してはうすら笑って過していた

風のようにふうと逝った母を父は待ち望んでいたのだろう
天国へ行って今では毎日が天国のようなくらしを楽しんでいることだろう

光明寺は古く、坂下では一番古いという
御佛は阿弥陀如来立像、平安時代か鎌倉の作ではないかと住職は言っていた

一度専門家に鑑定して頂き、確かな物にしておいた方がいい
檀家も多く仏事は連日ようにあるらしい
私も墓所を頼んでおいた、
仏壇も備え手を合わせる事をそろそろ考えている

両親の位牌も作り祀りたい
2人で営んだ生活も10人家族になり、全て、近くに住んでいる
現世の生活には限りがある、
やるべきことはすばやくこなし、悔いの残らない状態を保つことが大事だ

ミンナカラデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ
アテニモサセズ
ソンナモノニワタシハナリタイ
と賢治は言っていた

つまるところ自分と同じ人間はこの世に存在しない、人に迷惑を掛けず
自由奔放に誇らしげに生き抜く事こそが大切だ