12月29日(水) 大阪より勇臣兄が帰郷する

母が無くなって3年目、俺、遠いから暫くは帰らないからな、と言っていた兄勇臣が今日帰ってくる
積もる話もあるだろう、新蕎麦を打って私も両親に手を合わせに行く
20日に64歳になり人生の大きな目標は失せた、ただ生き長らえる事に専念している
兄弟4人元気に生存している、有難い
人生悲喜交々、人間万事塞翁が馬という
何があっても驚かなくなった、熊沢蕃山は「憂き事の、なおこの上に積もれかし限りある身の力試さん」
と言っている、そんな馬力などあるのだろうか、
森信三氏は人生30年節を唱えている
道元禅師はそれがしは坐禅を30年只管、したに過ぎない言っている
真に二度とない人生を生き抜くのには30年余りしか時間は残っていないことに気付くことだとも・・・
『人生の正味30年」をどう捉えるかがその人の価値を決定付ける
私の賞味期限は粗方、終わったのかも知れない
だが違う人生の生き方もあるのかも知れないし、晴耕雨読多くの本を読み感動を味わいながら模索する

21世紀は心の時代と言われて久しい、経済至上主義は怪しい、富める者も必ずしも幸福とは限らない
サンデル教授は正義論をどう考えるかを東大安田講堂ディベートし学生を唸らせた
教育は人の生き方を左右する、まともな人間を育てるには50年、継続して教え込まないと正常に働かない
私など修正するのに40年も掛かった、終戦後生まれはその激動の中を生き抜いたが
哲学みたいなモノは備わっていないようにも思える

日本が世界から信頼され優秀な民族と言われるには、古来より受け継がれてきた日本独自のわび、さび、の作法や
仏教哲学が齎した他人へのいたわりを感じる思想を学ばないと出てこない
論語の思想なども日本人は独自に取り入れて来た
しあわせとは詰まるところ、他人へのいたわりなのかも知れない

森信三先生の健康法は起きている間は腰骨を立てて曲げない、上半身を出して入浴をする「半身入浴法」
枕はしない「無枕安眠法」など
天は二物を与えず、優先されるのは健康を如何に保つかだ
水は一日に1500ccを取る、朝起きたら600cc、昼食と夕食、1時間前に各々500cc
水は血液と同じ働きをする、要は万能薬ということか

人間は天が与えたもっとも精密なデリケートな生き物、上手に使わないと長くは持たない
身体の仕組みを良く知り、故障箇所を点検し、潤滑に働かす操縦に心掛けないといけない
あと2日で今年も終わる、時間的な感覚もそろそろ自分流に換えることも必要だ
1年を500日にするとか、一日を35時間にするとか、歳は二年で1歳とするとか
歳を取るとどうも時間の過ぎるのが早すぎる
二日で一日が丁度いい
今日も2時に起床して起きている時間を永らえているが、もう1時間半は過ぎた
スケジュールに負われないように、自分流に生きる仕組みを構築したい