12月31日(土) 大晦日

 昨日は大阪の兄が被災地を見ておきたいと言うので
久ノ浜、楢葉、小名浜へ出かけた

久ノ浜は地震津波、火災、放射能と4重の被害を被り基礎土台だけが残っている状態だ
堤防が甘かったのか多くの集落はやられた、
9ヶ月経って瓦礫は片付いていたが
今後の復興はこれからだろう、
地震津波はいつ来るかわからない恐怖感もあり
街が崩れてしまったいる

隣の楢葉町は第一原発から10キロ圏内なのだろう
美里町に役場ごと避難している
仮設住宅に300人以上、避難している

東電の火力発電の煙突が3本立っていた
浜道りの動脈6号線はここで遮断されている
道路にバリケードが張られ大阪府警の車が警備していた

ここにはJビィレッジがあり、サッカーのメッカだった
全日本も,なでしこJPNもここで練習をしていた

東電のビックプレゼントで原発の恩恵を受けていた訳だ

今は原発事故処理の中継地としてピッチは駐車場に、ホテル、トレーニング室は
事故処理に当たっている宿舎になっている

廃炉までは三十年はかかると言う、この辺一体は果たして住める町になるのだろうか

引き返し、小名浜へ途中のいわき市(旧平市)は見事に復興している

3月19日にトラック一台満載にして救援物資を届けた時はいたるところが亀裂、ショーウインドーは壊れ
ひたいている店舗は無かった状態、競輪場に物資を届け
小名浜へ行ったがトンネルの向こうは惨憺たる姿だった、
市場には船が転がり
貨物列車は転覆しているし、大型トラックが道路を遮断しら・らミューはめちゃくちゃだった

昨日行ったら一部の家屋はそのままであったが
大半は見事に復旧していた
特にら・らミューは駐車場一杯の大繁盛、聞いたら11月24日に見事に蘇ったそうだ

私も嬉しくなって両手に一杯の買い物をした
活気があった
9ヶ月前にゴーストタウンのような状態は想像もつかない
復興は一歩からと言うが、
ら・らミューを見習って元気を出して欲しい

勇臣兄が塩屋崎灯台を見たいと言うので車を走らせた
途中、津波にやられた民家があちこちにあり、爪あとの凄まじさは分かる

美空ひばりの歌碑があるところは津波が来なかった
地元の人はひばりさんが守ってくれたんだと言っている
歌碑の前へ立つと歌が流れる

髪の乱れに手をやれば・・・・
押し寄せる波の音にひばりさんの歌が悲しみを誘う
午後4時を少し廻った

ナビを自宅に帰ると設定し急いだ
熱海手前から小雪が舞い、電光掲示になにやらいやなニュース・・・
多重事故と圧雪で通行止め、熱海で高速から下ろの掲示

6時に着く予定が7時を廻ってしまった
晦日、はやる気持ちで帰郷するはずが
事故に遭うなんてなんともやるせない気の毒なことだ

今日は3キロの蕎麦を打たないといけない
お世話になった息子どもへのプレゼントだ