5月22日(水)生物多様性

2時起床、電撃が走った、竹内是俊君が亡くなった、
つい10日前、体調不良を訴え坂下町町長を辞任した、
大腸ガンの再発だったのだろう。
議会を乗り切るのもやっとだったと聞く、
一昨年大腸癌が発覚し、治療に専念した、コバルト照射もやった、
一時は元気を取り戻し、4期目に出馬、無投票当選を果たした。

坂下の再開発に取り組み、学校の併合、幹線道路の整備、

何時ぞや会った時に、
今度は商店街の活性化に、
コンパクトシティ構想を入れて
将来の坂下に合った快適な場所創りに掛かります、と言っていた。

人間思うように行かないのが常、竹内君も病魔には勝てなかった。

ある本に「生物多様性」という言葉が載っていた、
環境や生態系も含めて多種多様な生物が存在している、
多種多様な生物がそれぞれ関わり合い、
つながり、様々な恵みをもたらしているという概念らしい。

人も同じ種でありながら異なったタイプの人が沢山います、
自分の価値観や間尺に合わないものを嫌悪するという感情が先立つますが、
社会は作用し合い、依存し合いながら成り立っている、

「人間」と書いて「じんかん」とも読み、
「じんかん」には人と人とが関わり合って生きて行く「世間」という意味もあります。

比較しようの無いものを比較して、慢心したり、羨んだり、怒ったり、悲しんだりします、
それぞれに多様性を尊重し、お互い良い影響を与え合って生きて行く、
社会ってそういうものだ。

小さな町を守って行くには、官民一帯となった町独自の約束事を定めることが重要だ。
一度町に入ったお金は町の中で膨らますこと、
1万円のお金も町の中で10回転すれば10万円の価値を産み出す、
それを町外にストレートに出してしまえば、購入したものは残っても、
経済は膨らまない、後継者も育たない、商売も大きくならない。
自由主義経済は田舎では似合わないのです。
スクラムを組むということは、そういうことではないのか。