7月11日(土)100分で名著 おくのほそ道

松尾芭蕉はなにゆえにみちのくを訪ねたのか、
旅に出たのは46歳の時、弟子の曾良を伴ってる、2400km150日の旅、
江戸深川を立ち日光を通り、白河を出発点に旅は始まる、、宮城松島へ、
平泉から尾花沢、山寺、出羽三山月山を登る、

日光で句を詠む
あらとうと 青葉若葉の 日の光

しばらくは 滝に籠るや げ(夏)のはじめ

蚤虱 馬の尿する 枕もと

尾花沢では
まゆはきを 俤(おもかげ)にして 紅粉の花

山寺では
閑さや 岩にしみ入 蝉の声

最上川では
五月雨を集めて すゞし もがみ川
五月雨を あつめてはやし もがみ川 に直している

月山を登り一句詠んだ
雲の峰 幾つ 崩れて 月の山

芭蕉の俳句に流れる魂は不易流行である、
なにも変わらないものを追い求めていた。

ついでに最終回まで見てしまった、
最終回は別れを超えて、一笑、曾良、多くの弟子と別れる、
山中温泉で病気になった曾良と別れる、
曾良が読んだ句
行き行きて たふれ伏すとも 萩の原
これに芭蕉は応える
今日よりは書付消さん 笠の露

大垣を最終点に伊勢を訪ねる
その時に
蛤のふたみに別れ 行く秋ぞ
芭蕉の思いの一端を垣間見た。