7月18日(土)ピース又吉直樹、火花

2時起床、Facebook、メール、NHKオンラインのチェック、
昨日から芥川賞を受賞した又吉直樹の火花を読んでいる、
お笑い芸人又吉は決して器用じゃない寡黙な、ナイーブな芸人、
太宰治に惹かれガムじゃらに読んだらしい、日常の生活を細やかに書いている、
先輩芸人神谷の弟子的存在でその会話や行動を描写してる、


 ◇読者「暗いから人に優しくできると教えてくれた」 
不器用さの中に肯定的まなざし…「現代版太宰治

 又吉さんは2003年、「ピース」としてデビューした。
スピード感のある話術で常に客を笑わせ続けなければならないお笑い界で、
逆説的なほど寡黙。
過剰な自意識を語り、「気にしすぎ芸人」と呼ばれることも。
太宰治らを愛読し、読書量は通算2000冊といわれ、文芸誌などに連載も持つ。

 初の本格的な小説となる「火花」は、同世代の数千人が志し、
生き残れるのはわずか数人という「お笑い」の苛烈な競争社会を舞台に、
主人公の若手芸人と先輩との関係を通して、若者の不安や挫折などを描いた作品。
掲載した文芸誌「文学界」は創刊以来初めて増刷し、累計で4万部を記録した。
3月11日に単行本化された際の初版はなんと15万部。現在39万部売れている。

 今や時の人としてテレビでも活躍中。
身近な問題から「経済とは何か」を学ぶNHK教育テレビ(Eテレ)の経済番組「オイコノミア」や司会役を務める関西テレビの「ほっとするわ」などにレギュラー出演するほか、バラエティー番組にも引っ張りだこだ。

 「火花」を読んで「芥川賞を取ってもおかしくない!」と大絶賛したのが、
アイドル評論家の中森明夫さんだ。
「いつの時代も、若者のヒリヒリとしたリアルな浮遊感や実存を体現する存在がいました。
昭和初期なら小説家、1970年代ならばロックミュージシャンだった。
それが今はお笑い芸人なんです。
『火花』は、お笑いという特殊な世界を描きながら、
より普遍的な若者たちの感覚を、切ないほどの繊細さで描き切った」と分析する。
そういえば三島賞選考会後、辻原さんも「若者がどう生きているのかが実にリアルに描かれている」
と言っていたっけ。

 そこで若い読者たちに、又吉作品の魅力を尋ねてみた。

 テレビでまず又吉さんの言葉に共感し、
「共感できることがうれしくて『火花』を手に取った」という和歌山県の女子高生(15)。
作中の<つらいと感じることは、こんなにもつらいことだったのだ>という一文を読んで、
「ずっと探してきた言葉に出会えた気がした」と言う。
又吉さんが愛読する太宰作品も読み進めるつもりだ。

 「又吉さんの考えていることと自分の考えていることが同じ時、
自分だけじゃなかった!とうれしくなる」というのは千葉県の自営業、男性(30)。
普段はそれほど本を読まないが又吉さんの本は別。
「一見暗くて不器用に見えるのに、芸人としても成功しているところに共感と勇気をもらい、
読んでみようと思った。魅力はずばり“暗さ”。
今の時代、暗いとダメと言われるけど、暗くてもいい、暗いから人に優しくできるのかも、と教えてくれた」

 一方、年配の読者層の感想はどうか。
「若い芸人たちの苦悩や志がヒリヒリと痛いほど伝わってきて切なかった」
というのは東京都の男性教員(51)。
横浜市の銀行員男性(52)は「登場人物も又吉さん自身も不器用に見える。
その不器用さがいとおしい。世の中を妙に達観し、カドの取れた生き方しかできない自分から見ると……」。

 担当編集者、大川繁樹さんは「小説の登場人物の中には、成功した者もそうでない者もいる。
しかし又吉さんの彼ら一人一人へのまなざしは常に肯定的で、公平なんです。
そこが読者に愛されているのではないでしょうか」と語る。

 作中、主人公の若い芸人がこう語る場面がある。
<同世代で売れるのは一握りかもしれへん。
でも、周りと比較されて独自のものを生み出したり、淘汰(とうた)されたりするわけやろ。
この壮大な大会には勝ち負けがちゃんとある。
だから面白いねん。でもな、淘汰された奴等(やつら)の存在って、
絶対に無駄じゃないねん><絶対に全員必要やってん>

 誰に対しても肯定的なまなざしが、そこにある。

 小説家としての将来は未知数だ。
又吉さんは三島賞を逃した夜、次作について聞かれ、答えた。
「次も気合を入れて書きたい。今後も10割芸人というのは変わらない

 又吉さんは中学時代、太宰の「人間失格」と出会った。
自著にこうつづっている。<(太宰を読んだ)若者の多くが、
「これは自分のことを書いている」「太宰は自分とそっくりだ」
「太宰だけが自分のことを解(わか)ってくれる」などという感想を持つらしい。
僕もそうだ>(「第2図書係補佐」より)

 中森さんは「又吉さんが若き日に太宰と出会い、自分に似た登場人物を見いだし、
救われ、文学の世界へと誘われたのと同じことが、
又吉さんの作品に出会った若者たちに起こっているのでは」と語る。

 「火花」を読み、「共感できてうれしい」「自分と似ている」などと感じる若者たちにとって、
又吉さんは「現代版太宰治」なのかもしれない。

昨日、坂下会高同窓会の総会が江戸寿司であった、
丹藤校長、本部同窓会副会長の竹田さんが来賓でこられた、
会津中学校歌、会津高校校歌を歌う、年に一度の校歌斉唱だった、
ご挨拶は丹藤校長から学校事情、竹田さんから同窓会の四方山話、
同窓の好みで懇親会に花が咲いた。

安倍晋三首相、鶴の一声、新国立競技場はゼロベースで計画を見直すと表明、
あまりにもコストアップで国民からソースカン食らった、