いつもの通り3時には目が覚めた、念入りに計画書に目を通し、
いざ出発、四条大宮嵐電始発駅に到着、一日フリー乗車券を買う、
お天気は暑いくらいの小春日和、
太秦広隆寺に途中下車、本堂拝観には時間が早く入れない、
境内の紅葉だけでもと🍁パチリ、パチリとシャッターを切る。
嵐山到着8時半計画の弘源寺へ行ったが9時からと断られた、天龍寺境内は駐車場になっており次々と車🚘で埋まって行く、学生時代の下宿先永明院をのぞく思い出にパチリ、
天龍寺は庭園のみの入場券、嵐山、亀山、小倉山を借景に夢窓国師が作られた枯山水の庭園、
学生時代は関牧翁第二百四十二世管長、慶大医学部を中退して山に籠る、天龍寺の改正を行う、
自由奔放な禅者として弟子の育成に当たってた、亡くなった父と関牧翁管長にお会いした事が懐かしく思い出された、
借景の嵐山、亀山は紅葉にはまだ早かったが庭園は見事な紅葉で早い内から多くの人で賑わっていた。
一通り見て回り北門より竹林散策、スマホカメラが大活躍してる15年前は考えも及ばなかったしろものだ、ジョブスの功績はデカかったという訳か、、。
次は大河内山荘、言わずと知れた大河内伝次郎が作られた山荘、抹茶セット込みで千円の入場料、
眼下に広がる絶景は誠に素晴らしい、
次は落柿舎、松尾芭蕉の門人、向井去来が住んでいた簡素なただ住まいである、
俳人の棲み家であった雰囲気が漂っている。
詫びさびが感じられる、
そこで浮かんだ一句、
旅すれば ふと足止まる 去来跡
柿の木が多かった、葉は落ち柿のみだけが風情を醸し出す。
次は常寂光寺、この寺は日蓮宗の寺で山号を小倉山と称している、苔と紅葉のコントラストが実に良い、まるで極楽浄土のような美しさと揶揄する人もいる。
名前の由来は常寂光土から来ている「天台宗で言われる四土(しど)で一番上の世界、真理そのものが具現化されてる世界」という意味らしい。
人も徐々に増えて来た、ラッシュに近い行楽日和でみな顔も明るい。
次は、二尊院
「紅葉の馬場」と呼ばれている参道両側はイロハ紅葉実に素晴らしい、
本尊は釈迦・如来の二如来を祀り慈覚大師円仁が開祖、本堂で一休みと極め込む。
ここまで来るとさすがに人も少ない、
橘がたわわに実ってる、鐘楼を突く、京都上に響けとばかり思いっきり突いた。
次は、清涼寺山門隣に有名な豆腐屋さんがある森喜豆腐店、行列のできる豆腐店皆立ち食い粗塩をかけドデカイ油揚げを頬張る旨かったなぁ、
腹ごしらえをして清涼寺参拝、
清涼寺は嵯峨釈迦堂と称し、宋から持ち帰れた釈迦如来立像が安置されている。
この辺で歩いた歩数計は16000歩を超えている、祇王寺、滝口寺へ頑張る、アクセスが少し長い頑張るしかない、茶屋が有れば一休みして祇王寺を目指した。
祇王寺は平清盛が愛した祇王と妹祇女、母刀自と過ごした尼寺、閑静な佇まいと悲しみが満ち溢れている。一時は大覚寺にあったらしい。
祇王寺の上にあったのが滝口寺、高山樗牛が書き下ろした滝口入道と横笛の悲哀が滲み混んでる庵だ、
寺は荒れていて訪れる人もわずか、京都市は此処にこそ手を差し伸べて祇王寺とセットで見られる仕組みを考えて欲しい。
此処で終わるかそれとも計画通り前へ進むか思案のしどころ、
仏野念仏寺までは坂道をひたすら登る、疲れた足を引きずりながら一歩一歩踏み出して行く過酷な行脚だ、百歩歩いては休み、騙しながら遂に辿り着いた。
あだちの念仏寺を訪れるのは40年ぶりか記憶には広大な段落に石仏が数限りなくあった記憶だったが
イメージと異なりこじんまりとしている、
ここから嵐山まで引き返す、下り道とは言え2万歩はゆうに超えている、途中飛ばした野宮神社、
クロヤマの人、
証拠写真だけパチリ
朝飛ばした弘源寺へ、嵐電セットで無料かと勘違いしてた50円の割引券、止めようかと思ったがライトアップまで時間があるので一休みと思って入った、
蛤御門の役で長州藩は嵐山この天龍寺に陣を張った、血気盛んなバカども長州が柱に試し切りの跡をつけたという、
宝厳寺へ行く、ライトアップをメーンと考えていた、時間は4寺半を回っていた、聞けばライトアップの拝観は別料金でこの嵐電セットには含まれてないという、ここも勘違いしてる、慌てて入る
見たとこ見たとこを写真に収めるがゆっくり見ることはできない、風河燦燦三三自在の襖絵も見たい、
忙しい慌ただしい拝観になってしまった。
田村能里子画伯の風河燦燦三三自在は見事な襖絵だった。本堂には十一面観音菩薩、脇侍に三十三体の観世音菩薩、地蔵菩薩が祀られていた。ここの危機一髪のセーフ。
元浪花千栄子の住まいだったところが料亭に変わってた、ここで食事をしようかとメニューを見る
3800円とある、旨そうだが値段が高い、二人で食べてはダメですかと尋ねる、お一人さま料金だと言う。諦める次は川縁の高台うどん、そばここ良いな、並んでいる順番を聞いたら50分かかりますと言うこれもダメだなぁ、仕方なく嵐電に乗り込む2つ駅の鹿王院で下車、この辺も食べるところ無し、
鹿王院のライトアップは料金払込み、5時に鹿王院に着いたが並んでいる、5時半には開門致します、少々お待ちくださいと案内される、続々来るが半分は予約してないその場でスマホ予約を入れるが満員で受け付けない、可哀想だが引き返す人も多い、
ゴチャゴチャ入れて稼ぐ寺が多い中、人数制限し丁寧に説明して抹茶を立て所望する、一夜150名の特別限定恐れ入りました。一見の価値があった。
元金閣寺で由緒ある舎利殿が鎮座してる、中の須弥壇上の大厨子には、仏牙舎利が奉安されている、
これは特別貴重品で国宝に匹敵する。
抹茶も特別に美味しく感じられた、量も多かった。
ここまでで26000歩歩いている、大記録だ7時間12分、1429カロリー、
こんな事はこれまでになかったしこれからも無いだろう。四条大宮でタクシーを拾い、三条京阪で
食事をする事にした、
学生時代、妻は眠眠でよく食べたと言う、思い出に眠眠で食べるか行列で待つ事30分、
昔と変わらない味なのか、私には美味しく感じられなかった。
ホテルに帰りテレビをひねったら白鵬の優勝が決まった、喜んでいいのか分からないが白鵬は金字塔を作り上げた、おめでとう、、、。
京都の思い出づくりは無事終了した。