1月12日(火)寒いの3乗だ、29度に設定した暖房でも効かず、ションな事より高野悦子に辿り着く。

2時半起床、非常に寒い、凍てつく寒さだ、ションな事で高野悦子に辿り着く、彼女は2回生の時ワンゲルに所属した、

立命のワンゲルは創立当初より体育会を目指さず好きな者同士が募って山へ行く緩やかや同好会だった。

二十歳の原点」の中に書き込まれた詩、自殺を仄めかした時の死だ、痛切な魂の証言が綴られている。

旅に出よう

テントとシュラフの入ったザックをしょい

ポケットには一箱の煙草と笛をもち

旅に出よう

 

出発の日は雨がよい

霧のようにやわらかい春の雨の日がよい

萌え出でた若芽がしっかりとぬれながら

 

そして富士の山にあるという

原始林の中にゆこう

ゆっくりとあせることなく

 

大きな杉の古木にきたら

一層暗いその根本に腰をおろして休もう

そして独占の機械工場で作られた一箱の煙草を取り出して

暗い古樹の下で一本の煙草を喫おう

 

近代社会の臭いのする その煙を

古木よ おまえは何と感じるか

 

原始林の中にあるという湖をさがそう

そしてその岸辺にたたずんで

一本の煙草を喫おう

煙をすべて吐き出して

ザックのかたわらで静かに休もう

 

原始林を暗やみが包みこむ頃になったら

湖に小舟をうかべよう

 

衣服を脱ぎすて

すべらかな肌をやみにつつみ

左手に笛をもって

湖の水面を暗闇の中に漂いながら

笛をふこう

 

小舟の幽(かす)かなるうつろいのさざめきの中

中天より涼風を肌に流させながら

静かに眠ろう

 

そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう

昭和43年5月にワンゲルに入部とある12月まで十数回のワンゲル行事に参加とある、活発に参加してたようだ。

私は4回生で就活に追われ高野さんとは一度も会ってないし噂も聞いてない。

この頃、下宿は嵐山の原田方に移してた、私は嵐山の天竜塔頭永明院に下宿、毎朝嵐電で衣川校舎へ通ってた、

電車は一緒だったかも知れない。

ワンゲル仲間とは今でも交流してる、zoomも毎週土曜日にしてる。

高野さんの事を聞いたら当時チーフリーダーをしてた橋本くんは知ってた。

可愛い子だったよ一緒に山へ行ったのかと聞いたら行ってなかったようだ。