2月25日(金) 滴るしずく

屋根に積もった雪は多い所でまだ1mは有にある
ツララからおつるしずくも一本のすじのように音を立てている
庭の端の方は雪解けが早く芝桜、パンジーが顔を出してきた
春よ来い、早く来い、大地を蹴ってふきのとうはいち早く芽を出す
春一番のほろ苦い味、蕗味噌にてんぷら、伊吹を感じるひと時だ
そろそろウォーキングを始めなければなるまい
田んぼのあぜ道はまだまだ雪が多く通れないだろう
雲雀も甲高い声を出して、天高く円を描きながら舞い上がり、一気に落ちる
春はいい、遠望の飯豊山は真っ白に輝き目を楽しませてくれる
磐梯山は真白き富士の峰のように天高く聳えている
実に美しい、おらが磐梯山は宝の山だ

1983年のニュースダイジェストを見ていた
田中角栄ロッキード事件で逮捕され、中曽根康弘が総理大臣
アメリカとの外交に心血を注いだ
フォードが来日し、ロン・ヤスと呼び合う仲を披露した
景気もよかった、国民総中流を感じた時代だった
テレビでアメリカ製品を少しでも買ってほしい事などを訴えていた時代だ

論語四書五経を読んでいた、墨字の練習を兼ねじっくりと読んでいる
朝の身体はスポイトのように身につく、一日が楽しくなる
啄木のCDを聞きながら、ブログを書いている

かにかくも渋谷村は恋しかり
 ふるさとの山 
   ふるさとの川

不来方のお城の草に寝ころんで
  空にすはれし
    十五のこころ

ふるさとの訛なつかし
  停車場の人ごみの中に
    そを聴きにいく

やわらかに柳あをめる
  北上の岸辺目に見ゆ
    泣けと如くに

名作中の名作だ、啄木の詩は生活が滲みこんでいる
ウォーキングをしながら良く諳んじている