10月31日(土)孫どもの合宿・中国経済のバブル分析

1時半起床、Facebook、メール、NHKオンデマンドをチェック
寝る時間が早いので当然起きる時間も早くなる、
私が中国経済を見ていた事と全く同じことを大前さんは書いている、
大前さんの分析は鋭く予見したことは、やがてやってくる。
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【2】大前研一学長の見解
『 中国の「社会主義市場経済」は行き詰まった 』
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バブルは経済成長の過程で容易に発生するし、発生したバブルは必ずどこか
ではじける。どこの国も経験しているから、別段、驚くことではない。問題
はバブルがはじけた後の対処の仕方だ。米国が英国経済をGDPで抜いたの
は1900年。新興大国の経済成長はいつしかバブル化して29年にはじけ、
世界大恐慌のトリガーを引く。米国はニューディール政策で経済をコントロ
ールしようとしたがうまくいかずに、結局、世界大戦へと雪崩れ込んでいっ
た。はじけたバブルを軟着陸で収束させるのは難しい。大抵はハードランデ
ィングして大不況に突入、路頭に迷う人が大勢出てきて、治安も悪化、取り
付け騒動が起こり社会不安が増大――というパターンにはまる。

さて中国のバブル崩壊はどうか。政府当局は一生懸命空気を入れて経済を膨
らませているのだが、抜けていく空気のほうが多い状況で、これはもう完全
にパンクしている。私の最大の懸念は共産党指導部が中国経済の現実を正し
く理解していないことだ。訒小平の改革開放以降、中国は社会主義に市場経
済を取り入れた、「社会主義市場経済」を標榜してきた。社会主義における
経済とは中央集権的な統制経済、計画経済であり、本来、市場経済とはまっ
たくの別物だ。しかし、あまりに鮮やかな成長軌道を描いてきたために、政
府も、豊かさを享受してきた人々も、自分たちは市場経済にシフトしたもの
と思い込んでいたのだ。

実際には統制経済の部分が色濃く残っていて、私は現地で会社経営している
からよくわかるのだが、毎年春になると「給料を15%上げろ」と市が言っ
てくる。「15%も上げたら会社がもたない」と抗議しても、「命令だ」と
問答無用。中国は許認可社会だから従わなければライセンスを取り上げられ
るし、従業員の権利意識もこの10年で飛躍的に高まって何かあるとすぐに
弁護士を連れてくる。簡単に辞めさせられないのだ。おかげで経営を始めて
から10年以上経つが、月2万円だった従業員の給料は10万円になった。
日本で商売したほうが安いくらいで、広東省の繊維業はこの1年で4000
社が会社をたたんで、ベトナムカンボジアミャンマーエチオピアなど
に逃げた。

「先に豊かになれるものから豊かになりなさい」とは訒小平の言葉だが、政
府は社会主義市場経済で豊かになることを国民に約束した。目に見えて一番
わかりやすいのは毎年、賃金が上がること。だから賃金統制をしてきたのだ。
賃金が上がれば物価も上がるのが市場経済だが、中国では物価もコントロー
ルされている。賃金コストが毎年上がるのに、価格に転嫁できないのだから、
経営側は苦しい。

政府が唯一コントロールしてこなかったのが、不動産の価格である。中国は
全土が共産党政府の持ち物。農民は政府から土地を借りていることになって
いるから、取り上げるのは容易。市政府は二束三文のお金と代替地を与えて
農民から土地を収奪し、ディベロッパーに開発させる。商業地としてリース
するときには土地の値段が50倍にも100倍にもなって、その差額が市の
財政に転がり込んでくる。これが中国の急成長と土地バブルを演出した土地
マジックの基本的な仕組みだ。市政府の歳入の平均3分の1が土地の転売益
で、歳入の半分を占める例も珍しくない。税収に頼らなくても都市開発がで
きるし、道路や港湾などのインフラも整備できるから市民としては文句ない。
開発業者は儲かるし、口利きした政治家や許認可権限を持つ上級役人、開発
に関与した末端の役人に至るまで業者からキックバックがあるから、エブリ
ワンハッピーなのだ。

だから政府は不動産の高騰を野放しにしてきた。そのほうが共産党政権とし
てはパイが広がるからである。この10年でつくられた中国の高速鉄道の総
距離は25,000km。
鹿児島から青森までの新幹線の全線距離が約2,200kmだから、凄まじい
開発スピードだ。

しかし、さすがに不動産の値段が上がりすぎると、買える人は少なくなって
くる。新築マンションの空室が増えて、方々でゴーストタウンが目立つよう
になってきた。売れなくなれば不動産価格は下落する。危機に敏感な銀行は
不動産融資を手控えるようになり、各市町村や個人は高利の中国版ノンバン
クから借りるようになった。結果雪だるま式に借金が増えて、せっかく買っ
た不動産を手放さなければならない状況だ。

すると、さすが計画経済、政府はバブルを株式市場に誘導した。株式や理財
商品(高利回りの金融商品)を買う人に積極的に貸すように金融機関に指示
したのだ。それが2年前で、1年後には上海市場の株価は2.5倍に膨れ上
がった。上場企業の業績はむしろ悪化しているにもかかわらず、だ。そして
今年6月のある日、株価が3割下落して、バブル終焉の警報が鳴った。

中国株市場では8割が個人投資家で、しかもその多くが借金をして投資して
いる。アメリカの大恐慌の直前と同じく株は借りて買うのが当たり前なのだ。
それゆえに政府がいくら対策を講じて株価を戻しても再び下降する運命にあ
る。株価の上昇局面では株価が上がれば買いが殺到する。しかし、下降局面
では、損切りしてでも売り払って借金を返そうという心理が働くから、株価
が戻った瞬間に売りが殺到するのだ。羹に懲りた中国人投資家は、しばらく
株式市場には戻ってこないだろう。そもそも時価総額的にいえば上場企業の
半分以上は国営企業。中国の国営企業といえば世界に冠たる非効率な組織だ。
企業の現在価値に相応しいレベルまで株価が落ちるとすれば、3〜4割減で
は済まない。この1年で株価は半分以下になるかもしれない。

この中国バブルの崩壊は89〜90年にかけての日本経済のスローダウン、
つまり日本のバブル崩壊とは比較にならないくらい世界に甚大な影響を及ぼ
す。たとえば人類史上例のない中国の大開発ブームを支えてきた巨大な産業
群。その裾野は広く、鉄鋼会社だけで100社もある。日本が鉄鋼生産量世
界一だった時代の粗鋼生産高は1億6000万トン。中国の現在の粗鋼生産
高は7億トン。セメント業も、ゼネコンも、規模が半端でない。そうした巨
大な建設マシンの企業群がAIIB(アジアインフラ投資銀行)を猛烈に
プッシュしている。国内が頭打ちなら海外でインフラをやろうといういわば
“経済植民地主義”だ。


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【3】What does this all mean?〜要するに何なのか?
『 1929年米国バブル崩壊と酷似する中国バブル崩壊 』
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バブル崩壊で仕事がなくなる企業をどう整理していくのか、中国政府が悪夢
を見るのはこれからだ。他方、中国の急成長に乗っかって資源や原材料、食
料や各種製品を輸出してきた海外の企業も厳しい局面を迎える。今まで調子
がよかった国や企業は、中国依存が非常に大きかった。その中国に突然死さ
れたら、後追いしかねない。今回のバブル崩壊は29年の米国のバブル崩壊
と同等の負のインパクトがある。世界大恐慌に匹敵する不況を招く恐れがあ
るのだ。

社会主義市場経済の矛盾を理解していない共産党政府が、引き続き自分たち
で管理できるとばかりに手荒な対症療法をすれば、市場は過剰反応し事態を
こじらせかねない。かといって、自信が揺らいだ政府が操縦桿から手を放し
市場経済に任せれば、為替や金利が乱高下し、ますますコントロール不能
になってしまう。賃金も、為替も、金利も、株もすべて管理してきた政府が
今さら市場経済を学ぶ時間はない。躊躇すれば世界が巻き添えになる何とも
悩ましい中国経済(そしてやがては共産党一党独裁体制)の先行きを、世界
は固唾を呑んで見守っている。


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【今週のポイント】
●中国のバブル崩壊は1929年の米国のバブル崩壊と同等の負のインパク
トがある。
バブル崩壊で仕事がなくなる企業をどう整理していくのか、中国政府が悪
夢を見るのはこれからだ。
●中国の急成長に乗っかって資源や原材料、食料や各種製品を輸出してきた
海外の企業も厳しい局面を迎え、世界大恐慌に匹敵する不況を招く恐れがあ
る。
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いかがでしたでしょうか?

大前研一は、「この世の終わり」というわけではなく、中国には経済を立て
直す打ち手が少なくとも二つはあるのだと言います。一つは国債の発行です。
中国の国家債務は少なく、国債を発行する余力があります。もう一つは土地
の海外資本への売却です。現在は100%国有地です。

宮本輝原作、草原の椅子をアマゾンプライムで見た、
自閉症になりかけた子供を立ち直される愛情物語、
ガンダーラ砂漠、フンザの山々に自分の星を探しに出かける、

しかし、中国政府がこうした打ち手をとってソフトランディングできるかど
うかは不明です。

世界恐慌が再来する可能性に備えて、みなさんはどのように防衛策を考えま
すか?

今日はなぜかもう一本の映画を見た、
RALL WAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語、
一畑電車の運転手物語、小さい頃から電車の運転手になりたかったが、
大学を出ていつの間にか大会社のサラリーマンに、
母親が電車の中で倒れ松江に帰る、少しつず昔のことが蘇り、
母の看病が自分にとっての最後の孝行と会社を退職し電車の運転手になる、

3年前松江でJSERAの大会があった時、
出雲大社から一人松江に戻って松江城へ行った、
その時出雲から松江に乗った電車が一畑電車であった、
ほろっとさせられる映画、中井貴一の演技力、奈良岡朋子も上手かった。

育ち盛りの孫5人、いつもの様に元気寿司へ、食べる事、食べる事
たちまち皿の山、大はしゃぎで食べまくる、
これもやがては良い思い出になるのだろう、

新鶴じっちゃん、ばっちゃんの家ゲーム機を操りここでも大はしゃぎ、
私はお先に失礼して就寝、
記念位写真をパチリ、