きょうは9年前の3・11の日のように昨夜から降った雪がサラッと積もってた。
門田隆将著「死の淵から見た男」を原作に忠実に再現し一年がかりで作られた「fukusima50」の封切りの日。
この映画の題名「Fukushima50」は最後に事故現場に残った作業員を国外メディアはそう呼んだ。
ドキュメントに違い臨場感が溢れていた、怖かった、当時が蘇った、一分一秒も逃すまいとテレビにかじりついたあの日。
もう日本は終わりだ、原子炉が爆発する何度もそう思った。
吉田所長は覚悟を決め皆に礼を言いここを去る事を勧めた。
断腸の思いだったろう、残った50名と余り物を食べ合うシーンを見て涙が出た。
ふと溢す言葉、俺たち間違ったことしてたんだろうか、吉田と柴崎は目を合わしじっと噛み締める。
安倍総理は、復興5輪と聖火リレーを福島からとまるでお祭り騒ぎだ、そんなんじゃねぇ〜、怒りが込み上げてくる。
当時放射線健康リスクアドバイザーだった山下俊一氏は安全安心講演会を各地で開いていた。
言葉足らずが誤解を招いたのであれば謝る」。9年後の〝釈明〟に法廷がどよめいた─。
「子ども脱被ばく裁判」の第26回口頭弁論が4日午後、福島県福島市の福島地裁203号法廷(遠藤東路裁判長)で開かれた。
福島県の「放射線健康リスク管理アドバイザー」として福島県内各地で〝安全安心講演会〟を行った山下俊一氏が出廷。
当時の発言の誤りを一部認め、「誤解を招いたのであれば申し訳ない」などと述べた。
多くの人が信じた〝世界的権威〟の9年後の釈明。
パニックを鎮めるために説明を省いていた事も分かり、原告たちからは改めて怒りの声があがった。
ズダズダに割かれた家族の絆、10年目に入っても避難を続けてなければならない被災者、素直に喜べないオリンピックだ。
天地がひっくり返すほどの重大事件で誰も責任を取らない。
日本は嘘と欺瞞に満ち溢れた仮面を被った国になってしまった。